信州名匠会の研修で千曲市八幡の松田家保存整備事業を見学してきた。
武水別神社の神官をしていた松田家を修復整備しているもので、
約2000坪の敷地に20棟を超す建物があり、平成17年から整備が進められ、
これまでに9つが整備を終えた。
明治時代に県知事を招くためにつくられたという新座敷で、
この事業に関わっている㈲N設計の西澤嘉雄さんから話を聞いた。
500年前の川中島の合戦に使われたのか、敷地の南北西側に高さ3m
ほどの土塁が築かれ、東西には堀の跡も残っている。
こうした遺構や建物の数もさることながら、この敷地のなんと大きなことか。
当時の武水別神社の隆盛ぶりが伺える。
これだけの規模の神主住居というのは県内でも稀のようだ。
事業は平成25年の完成を目指しているそうで、完成が待ち遠しい。
そして、この日、武水別神社では大頭祭が行われていた。
ほんの数分見ただけだが、神社は子どもたちであふれかえっていた。
12月10日から14日まで開かれている同社の新嘗祭で、
御供の餅を神に供える5人の頭人というのがいて、
その中の最上位が三番頭といい、その人を大頭と呼ぶところから来て
いるそうだ。
なんでもこの大頭を務めるには「順調にいって親子五代にわたらなけれ
ばならない」(『信州の祭大百科』)とのことで、客寄せは「客呼び千人」
と言われ、出費は数百万円かかるんだそう。
「一代の名誉と一門の光栄のために貧乏を厭わぬ気になったものだという」。
まさに蕩尽。
身近なところにこんな祭りがあったことに驚いた。
写真は子どもたちに菓子が振る舞われているところ。
でも、この子がもらったのは「えのきだけ」。
なんだこれ?って顔で見てる。

0 件のコメント:
コメントを投稿