うちの庭のかねちょろさん

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しっぽが途中で切れてます

2013年2月3日日曜日

トルコ旅行記3


すでに1年と1ヶ月も前のこととは、我ながら筆の遅さに驚く。
これだけ時間を置いて、どれだけ記憶をたどれるか。

3日目はコンヤというかつてセルジューク朝の首都だった町からスタートする。

インジェミナーレ神学校、メブラーナ博物館と見学後、ほぼ一日かけてパムッカレまで移動する。添乗員さん曰く「太陽と追いかけっこ」。

話半分で聞いていたが、嘘じゃなかった。とにかく長い長いバスの旅。

インジェミナーレ神学校はイスラムの宣教師を育成するための機関だったとか。2~3年間勉強したという。

セルジューク朝の双頭の鷲の紋があった。大きなダンベルのような石があり、アリさん曰く、「昔の人は大きかった。190㎝の人もざらにいた」のだそうだ。

メブラーナ博物館はメブラーナ教団の創始者とその息子が埋葬されているという。

くるくる回る「セマー」という旋回舞踏をする教団で、右手は空、左手は大地を表していて、神様からもらって人にあげるということを意味しているのだとか。30分~1時間ほど右回りで回るという。

メブラーナ教はイスラム教の一派で、この恰好から分かるように、元はモスク。それをいまは博物館に使っている。アタトュルクが共和国建国の際にメブラーナ教を解散させたけど、建物は博物館としたのだとか。

セマーは教団の創始者メブラーナさんの命日やなどにいまでも舞われているそうで、今回の旅では残念ながら、見ることができなかった。仕方ないので、ミュージアムショップでDVDを買った。

実はまだ見てない。

あとはもう延々バスの旅。パムッカレまで約430㎞。
どこまでも広い大地が続く。

町場に来ると、羊飼いの少年が無数の羊を引き連れて歩いている。

バイクの運転手や保育園の子どもたちの姿、バスをチェックする警察、何度も見かけるモスクのドームとトルコの赤い国旗、それが映える青い空、南部まで来ると緑が増えてきた。

パムッカレのヒエラポリスに着いたのは4時頃。
一面白い石灰棚はさすが世界遺産。圧巻だ。それをを見下ろす位置に遺跡がある。自然を活かした古代のスーパー銭湯と考えればいいか。遠く上の方には円形劇場も見える。約2万人を収容できるのだそうだ。

この日は水の流れが抑制されていて少々、控えめだった。なんでも、保護のために常時、温泉を流しているわけではないのだとか。

日が落ちてきたので、ホテルへ。サーマルホテルパムという、温泉のあるホテルだった。

料理も美味しいし、部屋もなかなか良かった。
間欠泉のようなのがある屋外の泥の温泉に入った後、ベリーダンスショーがあるというので奥さんを部屋に残して見に行った。


2013年2月2日土曜日

『ライフ・オブ・パイ』

2013年のアカデミー賞で主要11部門にノミネートされたというし、『アバター』以来の3Dの出来だというし、そしてあの『ラスト、コーション』の監督だからと、否応なしに期待させられて観に行った『ライフ・オブ・パイ』。

海の上に浮かぶ主人公を取り巻く映像はきれいだったし、虎のCGの出来映えは『ナルニア』のアスランよりも登場場面が長かっただけに(中盤以降は主人公と虎だけだし)、力入ってるなーと感心したけど、なんだかもやもやの残る作品でした。

これが初見の感想。

うーん、今年一本目に観た『レ・ミゼラブル』がまだ頭の中を駆け巡ってるのとどうしても比べてしまう。比べてしまうのは、ある意味この時期の楽しみの一つですから致し方ない。

パイは主要11部門にノミネートされてて、一方、レミゼは8部門と、この3の差は何か、何を見落としたかというわけで、レビューを検索して読んだら、アレゴリーの要素を見逃していたんだと気付く。

(以下、ネタバレあり)

パイは、ヒンドゥー、キリスト、イスラムと3つの宗教に嵌まってしまう、でも純粋に科学的な思考の主人公として描かれているのだけど、ポンディシェリの自宅で檻の中の虎を見に行って父にしかられるシーンの後、「それから世界が変わった」と回想する。

虎と一人になる前に、オランウータンやシマウマ、ハイエナとが生き残り、やがて争い合うシーンや、食べられる島とそこで見つけた歯のシーン、虎が去っていくときに泣きじゃくるシーン、そして最後に日本の保険屋さんがパイから真実を聞こうと問い詰めるシーン。

最後のくだりで、これまで見せられた映像が真実ではなく、パイの見た幻だということがはっきりと明かされる。

そりゃそうだ、食べられる島の無数のミーアキャットとか島の形とか、ファンタジーなのだもの。
メディアでの取り上げられ方や技術的な部分からファンタジー映画を見に行くような軽い感覚でいたものだから、見終わった後は淡白な印象だったけれども、後で知恵が付いたおかげで点数が上がりました。

ずばり☆4つ。

『アバター』の3Dは遠い星での出来事を描くのに必要だったのに対して、『パイ』の3Dは自然と対峙する人間の内面を描くのに必要だったんだなと。